2004年09月22日

ある一日

とある休みの朝、目を覚ますともう日も高かった。太陽の光に目を細めるようにして
窓の外を見ると、息子が我が家の裏手の空き地で紙飛行機を飛ばしていた。
飛ばしては拾い、少し考えてまた飛ばし、納得いかないのか少し直してまた飛ばし。

見ているうちに自分も昔、そうして飛ばしていたことを思い出して懐かしくなった。
女房が用意したパンを齧りながら、新聞の束から手頃な大きさの広告を探し出した。
折り方なんてもうすっかり忘れたと思っていたが、実際そうして折り始めてみると
意外に覚えているものだ。出来栄えに満足すると窓を開け、息子めがけて飛ばす。

紙飛行機は見事に息子の頭部に命中した。振り返った息子に「よく飛んだだろう」と
ニヤリと笑って見せる。普段、休みの日でも殆ど構ってくれない父親のそんな様子に
すっかり面食らったようで、目を何度かしばたかせた後に漸く破顔一笑した。私も
なんだか嬉しくなって一緒に笑いながら、こんなのもたまにはいいなと思うのだった。
--3/22(初出)
続く……かもしれない
--9/22
続いてないね。
posted by 性悪狐 at 03:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | SS
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